以前からお仕事をご一緒させていただいている、マーケッターのKOH-ICHIさんをお招きして、これまでの制作へのレビューを伺いました。
KOH-ICHIさんとは、2〜3年ほど前からお付き合いさせていただいています。
KOH-ICHIさん:マーケッター。
年商4億円規模の占いスクールや、LPデザインスクールのマーケティングを手がける。教材を販売するビジネスに携わって10年ほど。
菅谷:LPデザイナー。
株式会社アマテラス代表。
依頼のきっかけは「デザイン力が高く、納期が早い」という紹介
菅谷:最初にご依頼いただいたとき、どんな点を評価していただいたのか伺えますか?
KOH-ICHIさん:初めてお会いしたのは、知人のグループコンサルでしたよね。
「すごいデザイナーがいる」と聞いていたんです。
デザインスキルが高くて、しかも納期が早い。仕事がすごくやりやすい、という話で紹介してもらいました。
当時、僕は占いスクールをやっていて、ローンチから1年ほど経ち、そろそろ打ち手を変えないといけない時期でした。
テスト用のLPをいくつも作らなければいけなかったので、そこをお願いしたのが最初です。
ほかのデザイナーとの違いは「コミュニケーションコストの少なさ」
菅谷:当時、ほかに依頼を検討されていたデザイナーはいましたか?
KOH-ICHIさん:いたにはいましたし、実際に依頼もしました。
ただ、0から100まで指示しないと結果が出ない、ということが多かったんです。
僕はもともとセールスライターなので、下書きのようにLPのライティングをして、「このLPをモデリングして、こういうことを意識して作ってください」とデザイナーさんに渡すこともできます。
でも、それをやっているとすごく手間がかかる。
事業が大きくなって、多いときは月に100名くらい受講生が入ってくると、正直そこに時間を割けませんし、部下にも任せているので、僕が100%ディレクションするのは難しいんですね。
そんなときに、菅谷さんは自分でハンドリングを取って、いろいろと助けてくれる。
それがめちゃくちゃ助かっていました。
菅谷:正直、かなり無意識にやっていた部分でした。ありがとうございます。
取引して良かった点:提案があり、とにかく早く、質が高い
菅谷:何度かお取引させていただく中で、率直に「頼んで良かった」と思っていただけた点はありますか?
KOH-ICHIさん:本当に言うことがなくて、全部いいと思っています。
分解すると、まず1つ目が、さっき話したコミュニケーションコストの少なさです。
菅谷さんの側から「これはどうですか」「こういうモデリングを探してみます」と提案がもらえる。
2つ目は、何よりも早いところです。
業界で「とにかく早い」と有名なデザイナーさんがいるんですが、その人の再来かと思うくらい早い。
そのうえでクオリティも高い。
菅谷さんもたくさん仕事を抱えているので心配ではあるんですが、早いうちにたくさん依頼しておいたほうがいいかな、という気はしています。
菅谷:その方のお名前は僕も常々聞いていて、追いつきたい一心でやってきたので、めちゃくちゃうれしいです。
KOH-ICHIさん:うちの部下が、僕の知らないところで菅谷さんにLPを依頼していたこともあるくらいで(笑)。
もちろん会社として許可しているので全然いいんですが、僕だけでなく社員のメンバーからも信頼されているデザイナーさんです。
もっとこうしてほしい点:苦手なことは先に教えてほしい
菅谷:逆に、もっとこうしてほしかった、という点があれば、今後のために教えてください。
KOH-ICHIさん:これは僕の想像なんですが、菅谷さんはデザイン全般の知識があるがゆえに、何でも振られてしまうことが起きるんじゃないかと思っています。
僕も依頼するとき、「菅谷さんならふわっと振っても大丈夫だろう」と思いがちなんです。
とはいえ、全能に近い菅谷さんにも弱点はあるはずです。
だから「これはちょっと苦手です」というのを先に教えてもらえると、そういうときは並走して一緒に作ることができます。
ただ、僕が依頼している限り、そういうことは起きていないので、今後起こりうる話を勝手にしただけです(笑)。
菅谷:確かに、僕は抱え込みがちで、なんとかしなくちゃいけないと思ってしまうところがあるので、起こりうるかもしれません。
KOH-ICHIさん:でも、「これは作ったことがないので、調べながらになりますがいいですか」と言ってくれた案件もありました。
そういうコミュニケーションを取ってくれるので、菅谷さん自身も意識されているのかなと思っています。
発注したくなるLPデザイナーの条件1:提案をくれること
菅谷:この記事を読んでくださる方の中には、これからLPデザイナーとして仕事を取っていこうという方もいると思います。
マーケッター・コピーライターの立場から見て、「このLPデザイナーには発注したくなる」という条件があれば教えてください。
KOH-ICHIさん:大きく分けて2つあります。
1つ目は、提案をくれるLPデザイナーさんです。
「こういう原稿で行こうと思っています」となったとき、原稿やコピーはこちらでがっちり固められるんです。
でも、デザインのテイストのような部分は、こちらに知識がなかったりする。
その領域で「こういうのがいいんじゃないですか」と提案してくれるのはありがたいですし、提案してくれるということは、コミュニケーションコストが少なく進められるということでもあります。
LPの領域では、そういうデザイナーさんが求められていると思います。
発注したくなるLPデザイナーの条件2:LPの周辺業務を巻き取れること
KOH-ICHIさん:2つ目は、LPの周辺業務を巻き取れるデザイナーさんです。
LPデザイナーは、少し応用すれば、サービスサイトのような簡単なホームページ、サムネイル、LINEのリッチメニュー画像なども作れますよね。
ローンチの制作物には、オプトインLPのほかにも、動画を見るページ、サムネイル、LINEのリッチ画像、ダウンセルのセールスレターなどがあります。
オプトインLPのような中心のものは熟練の方に頼みますが、周辺には「少しコストを抑えてお願いしたい」仕事がたくさん転がっているんです。
こちらとしても、そういう簡単な仕事を頼んでいく中で「この人ならLPも大丈夫そうだ」となるほうが、発注しやすい。
それから最近、マーケティングをしていて感じるのは、「サービスサイトを作ってほしい」という声がすごく多いことです。
今はローンチでも信用性がすごく重視されるので、「ちゃんとホームページがある会社なのか」が見られます。
YouTubeを作り込むならサムネイルも必要になる。
LP以外でデザイナーさんにお願いしたい仕事が新たに生まれているので、そこを巻き取れるデザイナーさんは、これからすごく伸びていくと思います。
菅谷:僕もチームで、リッチメニューやサムネイル、セミナースライドなど、ローンチで使う制作物はたいてい巻き取れるようにしていました。
でも、そこにサービスサイトが入ってくるのは初耳でした。
確かにサイトは信用の塊ですし、融資を受けるときにも銀行に出しますよね。
KOH-ICHIさん:融資もそうですし、もう1つ、決済サービスの審査です。
決済代行の審査を通そうとしたとき、自分のサービスサイトがないと弾かれるんです。
そういうところに、仕事はすごく転がっていると思います。
菅谷:余談ですが、僕は去年の12月に引っ越しをしたとき、物件の審査に1回落ちたんです。
それでポートフォリオサイトを提出したら、審査が通りました。
サイトがあることで、ちゃんとした事業者として認識されたんだと思います。
KOH-ICHIさん:今の時代は、ホームページがあると「いつでも連絡が取れる」という安心感があるのかもしれないですね。
「これはNG」だと感じたデザイナー
菅谷:少し言いづらいかもしれませんが、これまで関わってきた中で「これはNGだった」というデザイナーの特徴があれば、反面教師として伺えますか?
KOH-ICHIさん:そんなに変な人に当たったことはないんですが、1つだけ本当にまずかったのは、僕が書いたコピーを消してきたデザイナーです。
タロット占いのサイトを作ろうとしたとき、コピーを消して、よく分からない女神像のようなビジュアルにされたんです。
基本的に怒らないんですが、そのときだけは「さすがにこれはないですよね」と怒りました。
これはネタのような話なんですが、もう1つ真面目な話をすると、やはり最初に話したコミュニケーションコストの低さがすごく大事だと思っています。
こちらも良いものを作りたいので、本当は並走したいし、ドキュメントで細かく書けるときはなるべく書きたい。
でも、会社が大きくなると、どうしても並走しづらくなるんです。
そういうときに、意図をくみ取って「こういう感じはどうですか」「これで反応が取れたことがあるので、こういうのはどうですか」と提案してくれるデザイナーさんは、すごく助かります。
逆に、1から10まで伝えないとできない、という方だと、それが求められる場面もあるので一概に悪いとは言いませんが、単価を上げるという観点では厳しいかなと正直思います。
菅谷:これを読んでくださっているデザイナーの方には、ぜひ意識していただきたいですね。
KOH-ICHIさん:あとはコピーを消さなければ、怒られることは基本的にないと思います(笑)。
マーケッターとつながるには「周辺業務から、低単価でも長く」
菅谷:僕は運良くマーケッターやコピーライターの方に巡り会えてきたんですが、出会えずに苦戦しているデザイナーも多いと感じています。
KOH-ICHIさんのようなマーケッターやマーケティング会社の方と出会うには、どう動けばいいでしょうか?
KOH-ICHIさん:やはり、さっき話した「周辺業務を巻き取る」がいいと思います。
僕のところにも「LPを作ります」という営業のDMがたくさん届くんですが、個人的には「サービスサイトを作れます」「サムネイルを作ります」のほうが、正直依頼しやすいんです。
みんな「LP」というところに固定観念ができあがっていますが、それ以外のところから声をかけてみる。
売上を大きく左右するわけではない仕事を巻き取ってくれるデザイナーさんは、マーケッターにとってすごく助かるので、そういう提案をもらえるとうれしいですね。
菅谷:マーケッターの方には、すでにお抱えのデザイナーがいることも多いですよね。
KOH-ICHIさん:そうなんです。関係性もあるので、乗り換えるのはなかなか難しい。
でも、僕自身もそうなんですが、メインの案件とは別に、新しく立ち上がりそうな仕事が出てくることがあります。
そのとき、周辺業務をお願いしていたデザイナーさんに「別で新規を立ち上げたいんだけど、こっちのLPも作れる?」と声をかける、という流れで発注するんです。
だから、周辺業務を低単価でも巻き取って、長くつながっておく。
低単価なので、めちゃくちゃ頑張らなくてもいい。
長くつながって関係を作っておけば、「これをやりたいんだけど、どう?」と声をかけてもらえます。
あるセミナーで聞いて良いなと思ったのが、「低価格でもいいから、長く付き合える案件を1つ持っていると強い」という話でした。
マーケッターに限らず、プロジェクトでは常に何か新しいことが起きます。
初めて会ったときにちょうど仕事があるとは限らないし、ほかのデザイナーがいることもある。
でも、進めていく中でサムネイルやサービスサイトのような細かな仕事は必ずあるので、そこをやってくれて、プロジェクトが始まったときにつながっている。
デザイナーとして仕事を取るのが上手な方は、そこを意識されている気がします。
菅谷:セールスでいう「クロージングを焦らない」に近いですね。関係をちゃんと作ることのほうが大事だという。
最近の僕ができていなかったことなので、めちゃくちゃ勉強になりました。
KOH-ICHIさん:菅谷さんはもう十分強いので大丈夫ですよ(笑)。
ただ、受講生さんに結果を出してもらうという観点では、ゆるくつながっておくことは大事だと思います。
菅谷:KOH-ICHIさん、本日はお時間をいただきありがとうございました。
KOH-ICHIさん:こちらこそ、ありがとうございました。
対談の様子は、YouTubeの動画でもご覧いただけます。
