ホームページを持ちたいけれど、予算は10万円くらいまで。でも、10万円で作ったものが安っぽかったり、あとから追加費用がかさんだりしないか心配。小さなお店や事務所の方から、こうしたご相談をよくいただきます。
この記事では、10万円のホームページに何が含まれて何が含まれないのか、10万円で作るならどのページに絞るべきか、月額制のプランと比べて3年でいくら違うのかを、具体的な金額でまとめました。
先に結論です。ホームページは10万円でも作れます。条件は、5ページ前後に絞ること、テンプレート(あらかじめ用意されたデザインの型)を土台にすること、原稿と写真を自分で用意することの3つです。そして10万円の使い道は、見た目より「予約・問い合わせまでの道筋」に優先して回すのがおすすめです。
書いているのは、株式会社アマテラス代表でLPコンサルタントの菅谷真一です。通算800本以上のLP(広告などから来た人を問い合わせにつなげるページ)制作を通じて、実店舗・中小企業の集客の受け皿づくりに携わってきました。
10万円でホームページは作れる|条件は「中身を絞ること」
ホームページは、制作費10万円前後でも作れます。ただし、作れるのは5ページ前後のシンプルなサイトで、デザインはテンプレートが土台、原稿と写真は依頼する側が用意する、という条件付きです。
条件が付くのは、制作費の大部分が人の作業時間だからです。ページ数が増えるほど、オリジナルのデザインを一から作るほど、取材や撮影を頼むほど、作業時間は増えます。10万円に収めるには、この作業をどこかで減らす必要があります。
ここでいう「10万円のホームページ」とは、企画から公開までにかかる初期の制作費が10万円前後のものを指します。公開後にかかるサーバー代やドメイン代などの維持費は、別にかかります。
【一次情報:菅谷の見解を1〜2文で入れる(例:最初の10万円は見た目より導線に使うべき、と考える理由)】
なお、依頼先ごとの費用相場の全体像は、ホームページ作成費用の相場を解説した記事にまとめています。
10万円に含まれるもの・含まれないもの
10万円のホームページに含まれるのは「決まった型で、必要な情報を載せて公開するまで」の作業で、撮影・原稿づくり・予約などの機能は別料金になるのが一般的です。依頼先によって範囲は違うので、見積もりの段階で必ず確認してください。
含まれることが多いもの
- トップを含めて5ページ前後の制作
- テンプレートをもとにした色・写真・レイアウトの調整
- スマホ表示への対応
- 問い合わせフォーム1つ
- 公開の作業
含まれないことが多いもの
- プロのカメラマンによる撮影
- ロゴの制作
- 原稿の執筆・取材
- 予約システム、ネットショップ、会員機能
- 公開後の更新作業(別の月額契約になることが多い)
含まれないものを頼みたい場合は、追加の費用がかかります。逆に言えば、写真や文章をすでに持っている方、または自分で用意できる方ほど、10万円の予算で十分なホームページを作りやすくなります。
10万円で作るなら、この5ページに絞る
10万円で作るなら、ページ数を増やすより、お客様が知りたい5つの情報を迷わず見られる構成に絞るのが効果的です。InstagramやGoogleマップから来た人が確かめたいことは、多くありません。
- トップ:何のお店・会社か。誰の、どんな悩みに応えるのか
- メニュー・料金:何を、いくらで頼めるか
- お店・会社の紹介:信頼できそうか(店主の顔、実績、お客様の声)
- アクセス・営業時間:どこにあって、いつ開いているか
- 予約・問い合わせ:どうやって連絡すればいいか
大事なのは、ページの数よりも並べる順番と、予約・問い合わせのボタンの置き方です。ボタンがページの最後にしかないと、途中で興味を持った人がすぐに行動できません。トップの最初の画面と各ページの終わりに、予約・問い合わせへのボタンを置いてください。
【一次情報:小規模店舗のサイトやLPで、構成やボタンの位置を変えて問い合わせが変わった事例(業種・変えた箇所・結果)を入れる】
ブログや採用情報、よくある質問のページは、公開後に問い合わせの傾向を見てから足せば十分です。最初から全部をそろえる必要はありません。
10万円で作る3つの方法と、それぞれの限界
10万円前後でホームページを作る方法は、主に3つです。どれを選ぶかは「公開後に自分で更新したいか」で決めると失敗しにくくなります。
- テンプレート型の制作サービスに頼む:決まった型に情報を流し込むので、安く早く作れます。一方で、ほかのサイトと見た目が似やすく、型にない構成には対応しにくいのが限界です。更新は都度の依頼になる作りもあります
- フリーランスに頼む:制作会社より費用を抑えやすく、要望も伝えやすい方法です。ただ、得意分野や公開後の対応範囲は人によって差が大きいので、過去の制作物と、公開後に連絡が取れる体制かを確認しましょう
- ノーコードツールで作る制作者に頼む:Studioなどのノーコードツール(プログラムを書かずにサイトを作れるサービス)は、サーバーの設定や開発の工程がいりません。そのぶん制作の手間を抑えられ、公開後は画面上の文字をクリックして書き換えるだけで更新できます
具体例として、私たちAMATERASの「Studio簡易サイト制作」は、新しく作る場合で98,000円〜(税別/税込107,800円〜)です。5ページまで、お知らせ・メニューの更新機能、問い合わせフォーム、Googleマップの埋め込み、操作レクチャーと更新マニュアル(PDF)を含みます。公開後は、営業時間やメニューの変更を自分でできるので、更新のたびに費用はかかりません。
【一次情報:Studioで作った制作実績(業種・公開までの日数・公開後に自分で更新できているか)を入れる】
「初期0円・月額制」と比べると、3年でいくら違う?
初期費用10万円のホームページと、初期0円で毎月払う月額制のホームページは、3年間の総額で比べると、月額制のほうが高くなることが多いです。月額制は初期の負担が軽いぶん、払い続ける金額が積み上がるためです。
よくある料金の形を例に、3年間(36か月)の制作費と月々の費用を比べてみます。月額制と保守の金額は説明のための例で、Studioの利用料だけ公開されている料金を使っています。ドメイン代はどれにもかかるので比較から外し、金額は税の扱いをそろえていない目安です。
- 初期0円・月額9,800円の月額制の場合:9,800円×36か月=352,800円
- 初期10万円+保守 月5,000円の場合:100,000円+5,000円×36か月=280,000円
- Studioで初期98,000円(税別)+Studioの利用料の場合:Studioの「Mini」プランは年払いで月590円です(Studio 料金ページ、2026年10月時点)。98,000円+590円×36か月=119,240円
月額制が悪いわけではありません。初期費用を出しにくい時期には助けになりますし、更新作業まで任せられるプランもあります。ただし、最低契約期間や解約時にサイトを持ち出せるかどうかは、プランによって大きく違います。契約前に、3年分の総額と解約の条件を必ず確かめてください。
【一次情報:乗り換えの相談で見た、月額制の実際の支払額と乗り換え後の年間費用(金額・期間)を入れる】
10万円のホームページで後悔しやすい4つのパターン
10万円のホームページで後悔するのは、金額そのものより「作ったあとに困る作り」を選んでしまったときです。よくあるのは次の4つです。
1. 自分で更新できず、情報が古いまま残る
営業時間やメニューを変えるたびに依頼が必要だと、更新が後回しになります。古い情報は、お客様の信頼を落とします。
2. 追加費用で、結局10万円に収まらない
「ページ追加は1ページいくら」「修正は2回まで」など、追加料金の条件は依頼先ごとに違います。どこからが追加になるかを、見積もりの段階で聞いておきましょう。
3. ドメインやアカウントが自分の名義になっていない
ドメインやサーバーを制作者の名義で契約していると、依頼先を変えたいときにサイトを移せないことがあります。名義と、ログイン情報を誰が持つかは、契約前に確認してください。
4. 見た目は整っているのに、問い合わせが来ない
予約・問い合わせのボタンが見つけにくい、スマホで読みにくい、といった作りでは、見た人が次の行動に移れません。10万円の予算は、デザインの凝り方より、予約・問い合わせまでの導線に使うことをおすすめします。
【一次情報:相談で実際に聞いた失敗の例(名義・更新費・導線など、個人が特定されない形で)を入れる】
10万円で十分な事業・予算をかけたほうがいい事業
10万円のホームページで十分なのは、お店や会社の基本情報を伝え、予約・問い合わせを受けることが主な目的の事業です。
10万円で十分なことが多い事業
- 美容室・サロン・整体・飲食店などの実店舗
- 士業や工務店など、地域で問い合わせを受ける事業
- 開業したばかりで、まず名刺代わりのサイトがほしい事業
予算をかけたほうがいい事業
- ネットショップや予約・会員システムをサイトに組み込みたい
- 商品やサービスの数が多く、掲載するページが10を超える
- 採用や広告からの集客をサイトで本格的に行いたい
- ブランドの世界観をオリジナルのデザインで表現したい
予算に事業を合わせるのではなく、今必要なページと機能だけを10万円で作り、反応を見ながら足していく。この順番なら、予算の無駄が出にくくなります。
よくある質問
Q. 10万円のホームページの維持費は毎月いくらですか?
作り方によって変わりますが、サーバー代や作成サービスの利用料とドメイン代が基本です。たとえばStudioのMiniプランは年払いで月590円です(2026年10月時点)。制作会社に保守や更新を任せる場合は、その費用が加わります。
Q. ホームページ1ページあたりの費用はどのくらいですか?
依頼先によって違いますが、5ページ前後のプランを10万円で作る場合は、1ページあたり2万円前後の計算になります。ページを後から追加する費用は別に決まっていることが多いので、見積もりで確認してください。
Q. 10万円未満なら、経費として一度に処理できますか?
集客や情報発信のためのホームページは、金額にかかわらず広告宣伝費として処理されることが多いです。予約・決済などのプログラム機能を持つ場合はソフトウエアとして資産になることがあり、そのときは取得価額10万円未満なら少額の減価償却資産として一度に経費にできます(国税庁 No.5403)。扱いが分かれるので、顧問の税理士に確認してください。詳しくはLP制作費の勘定科目と仕訳の記事にまとめています。
Q. 10万円で作ったあと、ページを増やせますか?
はい、多くの場合はあとからページを追加できます。将来ページを増やす予定があるなら、追加の費用と、自分で追加できる仕組みかどうかを契約前に確認しておくと安心です。
まとめ
- ホームページは10万円でも作れる。条件は5ページ前後・テンプレートが土台・原稿と写真は自分で用意
- 撮影・原稿・予約機能・公開後の更新は、別料金になることが多い
- 10万円は、ページ数より「迷わず予約・問い合わせできる5ページ」に使う
- 月額制と比べるときは、3年分の総額と解約の条件で比べる
- 後悔を防ぐ鍵は、自分で更新できること、追加費用の条件、契約の名義
「10万円前後で、自分で更新できて、問い合わせにつながるホームページを持ちたい」という方は、Studio簡易サイト制作をご覧ください。ご相談やお見積もりはお問い合わせから無料で承っています。
